映画と月日の経つのは早いなということ

エヴァンゲリオンとシッコに関心を持っていたのですが、公開はまだ先のことで、公開時の自分がどういう状態なのか想像できない、不透明な感じがしていましたが、気がつくとあまり変化もなく、公開の日が来てしまっています。

同様のことが、他の作品についても起こっていて、気がつくと、もののけ姫が完成している!とか、こないだ村上龍さんが新しい本を出したかと思うと、今度は、村上春樹さんが出すとか、そういう感じで、自分が停滞している間に他の方々が精力的に活動されていることを思って、衝撃を受けるということがよくあります。

エヴァンゲリオンに関しては、9月1日公開のものは、テレビシリーズの焼き直しみたいですね。(1から6話?)テレビシリーズがあって、音楽でいうリミックスのようなものがあって、別の展開を作り直したり、漫画版は作者が違う(テレビ版は共同作業か)からか、人物像が少し違うとか、なんだろう、音楽みたいな展開をしているのでしょうか。普通に考えると、同じ話を何回も見ても、回数を重ねるごとに受け取れるものが少なくなるような気がしますが、古典なみに何回もの視聴に耐えるというのか、音楽のように同じ作品でも演奏者が変わると聞く価値があるということなのか、ビジネス的においしいのか、そういうことなのか、ここに書かなかったことなのか、どういうことなのか知りたいという気がします。何回も同じ作品に手を入れていくという奇妙な行動をする人の真意に触れてみたいということか。ストーリー云々じゃなくて、映像美追求ということかもしれない。

ノルンシュテインさんでしたっけ?ゴーゴリの外套に信じられないような時間と手間をかけているというだけで、その非情な感じが怖いな、と思うのですが、それだけ時間をかけて一つの作品を手がけていて、常にずっと認識が深められて、得る所があるということも驚きです。