こちらが動きやすいように配慮してくれない

ジョジョの奇妙な冒険第3部で、時間を止める能力を持った人がいて、止めている間に、戦っている相手を殺してしまうんですが、ある人だけが、止った時間の世界に入ってくるという話がありました。入門者だからうまく動けないのだけど、それでも、そういう世界があると気づき、徐々に慣れて長時間動けるようになる。

それとは少し違いますが、みんな同じ世界を見ているわけですが、僕が見て考えて行動している「層」があり、その世界に、今周囲にいる人が、ほとんど誰も入ってくれない感じがします。負担がかかっている人がいたら助けようとか、全体がうまくいくように考えようとかしていて、自己中心的な言動を取る人ばかりいると思うと、少なからぬ衝撃を受けてしまいます。わかっていてもなかなか慣れることができないでいます。

逆に、食べ物を無料でゲットしたい、楽しいことに参加したい、しんどいことから遠ざかりたい、という人ばかりがいる時に、スケジュールの不備を指摘してアドバイスをくれる人がいたりすると、神様を見るような気持ちがします。同じ「層」で反応してくれる人がいると、具体的に手伝ってくれなくても、とても心強い感じがします。

でも、自己中心的な人は自分が自己中心的に行動していることをなかなかはっきり見ることができないので、かなり気合を入れてチェックしないと見ているつもりが、原始的な欲望につき動かされていて、自分でそれを見ないようにしているということがあります。自分の人格システムは、どんなシステムを取っても、矛盾が出てくるようになっているのでしょうが、それを自分で意識を飛ばして処理するようになっていると、そこでは、原始的な欲望がむき出しになってしまいます。(もちろん僕も何らかの盲点を持って生きているわけです。そして盲点を見ることはかなりの苦痛を伴います)

そして、それぞれが成長の過程にあるとすれば、みんなが自己中心性を克服した状態になることはないので、様々な段階を生きている人とうまくやっていく方法を基本としないといけないです。自分が無理しないで頑張れる力加減や環境づくりを工夫する必要があります。