ニュータイプの親

子供が不登校になるなど、問題が起きると、以前は、何が起きたのか、どうしたらいいのかわからないまでも、何か大変だと気付き、どうしたらいいか聞いて廻る親が多かった、という話を聞きました。しかし、最近は、大変だと気付かなくて外部の介入を拒絶するとか、どうにもしなくて放棄するという、前の感覚とは違う親が出現しているらしい。

親が訴えないために、表面化しないけど、子供の問題はそのままそこにあり、放置されることで、深みにはまる方向へ進んでいくことになると思われます。そうならないように、情報提供して、こういう支援がありますというのを告知していく努力が必要という考えの支援者がいらっしゃいます。

しかし、求められてない操作的なサービスを、とくに国家が、提供するのは、全体主義国家を想像させるので、やめたほうがいいという結論になると思います。しかし、民間でやるとなると、サービスの受益者からお金をもらわないと経済的に成り立ちませんが、親がそんなサービスは要らないと言えば、お金が入ってこないので、動けなくなります。

問題が沈潜化した、何年か後に、表面化せざるをえなくなってから、それから、支援が開始されるということになるのかもしれません。僕は、とりあえず、それは仕方がないか、と思います。できるところからやるとか、救える所からやるとか、自分のキャパシティーを考えて、最大限効果的なポジションを取るイメージがあります。ある人は、全ての問題に目配りするような布石を打っていって、後の人に引き継ぎたいというような発想のようです。