介護の仕事の報酬のとらえ方

新聞に出ている現場の人の声によると、介護職は月収15万円程度で、昇給があまりない、ということで、月収15万円では、結婚もできないというような感じらしく、離職率が高いという話である。結婚はともかく、ほぼセットになってくる、子育てが難しくなるのではないでしょうか。食費、医療費以外に、教育費がかかるわけだから。

とはいえ、東南アジアからの移民を受け入れて働いてもらう案があるようで、その人たちは、月収15万円に魅力を感じておられるのではないでしょうか。日本で生活する場合は、日本人が暮らすのと同じ条件になると思うのですが、おそらく母国に仕送りをしたりして、結婚もして暮らして行かれるのではないでしょうか。(予想ですが)

平均年収が300万円とか聞くと、年収100万円程度だと不安になるかもしれませんが、僕は平均年収まで到達したことがないし、それだけ貰うために必要な売上を自分一人で挙げられるかというと、全く自信がありません。しかし、100万円くらいしか貰えないなら、それで生活していくことを考えないといけないし、そうすればいいだけでしょう。それが、豊かな人のことを考えたり、自分の前の状況を考えたりして、なかなか低コスト生活に切り替えられないということがあるかもしれません。低コスト生活にした場合には、豊かな生活が隣にある状況では、結婚は考えにくくなるかもしれません。自分がシンプルライフがいいと思っても、相手に強要することができないからです。

移民(候補)の方々は、同じ15万円なのに、(少なくとも最初は)希望を感じていらっしゃるのだろうし、考えようなのかもしれないということを思います。高齢化社会の負の側面を社会全体から押しつけられていると考えたりすると、実際以上に辛くなってくるでしょう。(必要な仕事であり、やるべき仕事だから自分がやろうとされている方が、現場で辛くなってくるということなのかもしれませんが)一方で人の役に立って、自分も生活ができるだけのお金がもらえるというふうに思えれば、何割増しかで快適になるかもしれません。(予想ですが)

社会分業の意識をもって、自分が介護を担当するんだと思っても、他の人はそう考えてくれるとは限らないし、自分は自分で、健康で文化的な生活を確保して、楽しんで仕事ができる環境を、その場であるいは場所を替えて、実現していく必要があると思います。