男に花を持たせよう

人が、ついとらわれる心の錯覚(原題:生きることはすごいこと)安野光雅河合隼雄
「河合 いまわりを食っているのは、たいていお父さんのほうですね。長い歴史の中でいばってきたから、いまぼくらはその借金を払う側にまわっているんですよ。そこらはやっぱりしょうがない。おかあちゃんたちはいままでずいぶん苦労してきたから、長いあいだ。」
かわず君コメント:個人的な、類的な、これまでの経緯を考えたら、怒りたくなっても当然かな、という話だろう。でも、怒ってばかりの人と長く一緒にいられないから、少し距離を取って付き合うことになるかなあ。怒りを、例えば、笑いに変えることはできるだろうか。
また、自分のことを考えても、男はほめられると木に登るようなものではないかと思う。喜んでくれる女性のために働きたいという気持ちもあるのではないかと思われる。花を持たせてはいかが?でも、すぐに、オレのお蔭、というふうに恩を着せ始めるのが困りもの。今あんた恩着せがましいことを言っているぞ、と指摘して、ああそうだね、とわかってくれる人を選ぶ、というのはどう?