成人年齢

調べないで書いていますが、法律上の成人を20歳から18歳にしようという動きがあるようです。

多分、人それぞれ、です。だいたい決めとかないとやりづらいということで、仮に20歳と決まっていたのだと思いますが、二年早くするというのは、なぜでしょうか。大人であるという自覚を早い段階で持ってほしいという意味でしょうか。あるいは、周囲の人の扱いを早く大人扱いにしてほしいという意味でしょうか。とにかく、大人、あるいは市民に、早くなってほしい。子どものままの意識の30歳、40歳の人が増えていくのを防ぎたい、そういう意識でしょうか。

二年早く成人とする、というのは、どちらでもいいような気がします。僕の経験からいうと、未熟ながら、16くらいで自律ができる感じでした。その割に周囲の扱いが子ども扱いだったような気がします。また、13歳くらいで一人の人間という意識があったことはありましたが、でも、子どもっぽい欲望に左右されることが多かった感じがします。18でも20でもいいな、という感じです。

しかし、自分が満たされ、実務能力もついて、社会のために働けるようになるのは、一説によると43からだそうです。そういうレベルを大人と言うならば、まだまだ修業時代が長く続くといえそうです。

成人年齢を下げると聞くと、誰かが操作的に、共同体を支える市民を作りたい、という印象を与えるので、もしかしたらネガティブな効果があるかもしれません。背景となった思想が、うすっぺらなのか豊かなのか、という問題じゃないでしょうか。思想を豊かにしていくことが必要で、文化的な背景の上に、法律が改正されていくのが、普通の行き方だと思われます。税収増、福祉予算減、というだけだと、お金の話だけなので、それだけだと、お金を支払うために生きろ、というメッセージになってしまうと思います。