駅前への集客

駅から通勤通学する人の中で、徒歩の人は、行き帰りに買い物をすることもあるだろうから、駅前のお店からしたら、ありがたいお客さんである。自転車の人も毎日だから、駐輪場の定期券を買っているかもしれない、これも、徒歩の人と同じである。しかし、電車を使わない人は、わざわざ、駅まで来て、駐車場や駐輪場の利用料を払って、買い物をしようと思うだろうか。郊外店で、無料で駐車駐輪しようと考えるのではないだろうか。または、通信販売で済ませようと考えるのではないか。
今まで駅へ人が集まってきていたのは、通勤通学で、確実に何割かの人が集まる場所へ、お店が出店し、お店がそこにしかなければ、電車を使わない人も電車に乗ってやってきていた、という構図であろう。今でも、確実に人が集まらない所へ、お店を作るのはハイリスクである。自動車利用者が多くなり、郊外店がマッチするようになると、駅前から人が減る。
こう考えると、わざわざ地価が高く、駐車駐輪スペースの利用料も高額にせざるをえない地域に、人を集める必要もないようにも思えてくる。しかし、駅ちかくの不法駐輪を取り締まるために雇われている警備員をしている人は、駅前への集客のことはあまり考えてないのではないか。話をしたことがないのでわからないが、おそらく、取り締まれと言われたから取り締まっているのではないか。駅で買い物をしたい、駐輪場が無料なら利用したいという需要があるのに、それを消してしまおうとしているということが多分わかってない。
だからといって、無料にすれば、有料駐輪場に預けている人が流れてくる。とりあえず、駅から歩いていけるがちょっと遠いという地域に、無料の駐輪場をかなり広く取る、お金がある人は、駅前の無料駐輪場を使う、というのを考えたが、駅前は諦めて、他の地域に駐車駐輪が無料でできるお店を考えていったほうがいいような気がしてきた。そこへ作ったものの、人が集まらないということがないように、失敗例に学んでいくことが大切。最初から全部作らずに自然発生的に増えていくようなイメージのほうがいいかもしれない。
一方で、警備員が取り締まるから、有料駐輪場へ追いやられる(僕のように)、というのではなくて、あくまで、頑張って無料で駐輪する方法を考えるという、ハングリー精神も少し取り戻したほうがいいかもしれない。
駅ビルで、エスカレーター工事をしている業者さんがいたが、案内の人が、工事をしていることを言わず、駅をご利用の方はこちらへ、と言っていたので、時間が早いから、ビル内のお店は営業してなくて、それで、通れないようにしているのかな、と思って帰りそうになったが、もう一つのエレベーターの所を通ると動いていたので、そちらで上がっていくとお店は営業していた。案内の人も、たまたまかもしれないが、やり方によって、お客さんを失うということを理解できてないのではないかと思った。あまり優秀な人ばかりでも息苦しくなるので、これくらいでちょうどいいのかと思ったりするが、直接関係するといらいらしたりする。